マイアミ旅行記 その4 ~エバーグレーズ国立公園~
2008年 12月 10日
ここは、水深15㎝ほどの、そして幅はなんと150㎞もの川なのです。
1日に30mしか進まないゆるやかなこの川は、バクテリアや藻類を育て、そこに虫や魚、カメやヘビ、鳥、ワニがのんびりと生活しています。
でも、アメリカ第4の大都市マイアミのすぐそばにあるこの湿原は、水不足に陥っています。
まだまだ成長しているマイアミも大量の水を必要としており、大都市圏に引いている運河は結果的にエバーグレーズへの水の供給を減らしてしまっています。
そして大量の化学肥料を使う農場から流れてくる水もまた大きな影響を与えています。
結果的にエバーグレーズの水は質も量もかつてないほどの危機的状況に陥っているそうです。
1993年に世界遺産の危機遺産にも登録されました。
2000年にクリントン大統領がエバーグレーズの湿原復元のため、14億ドルを投じ、生活排水のろ過や道路の下に水路を設けたりしているそうですが、
現在、コウノトリは6000羽から250羽に、
サギも1930年代には26万5000羽いたのに、現在では9000羽まで減少しているそうです。
他にも、フロリダピューマ、アメリカマナティなど15種類の動物が絶滅の危機にいます。
フロリダピューマにいたっては、エバーグレーズ内に10頭以下、フロリダ全体でも50頭以下しか生息していないとされていて、絶滅は確定的・・・。
2007年に上記の湿原復元工事の結果、危機遺産リストから外されたそうですが、
実はまだまだ危機的状況には変わらないとのこと。
そんなエバーグレーズを一度自分の目で見ておきたいと思って行って来ました。
マイアミから約3時間・・・。
(夫くん、ありがとう。笑)
さてさて、真面目な書き出しで始まりましたが、
このエバーグレーズ国立公園、関東平野よりも大きいらしい。
ということで、私たちも2ヶ所をセレクト。
Flamingo(フラミンゴ)とRoyalPalm(ロイヤルパーム)に行ってきました。
■Flamingo(フラミンゴ)
午前10時のボートツアーを予約。
いざ出発!
このボートは、スピードを出すものではなく、のんびりと進みます。
この川沿いには、ワニ、水鳥、マナティなどがいるそうです。
残念(当然か)なことにマナティはお目にかかれませんでしたが、マナティは人懐っこいのでボートとかによってきてしまう可能性があり、
マナティ生息エリアではよりゆっくり、そして時々警笛のようなものを鳴らしながら進みます。
マングローブの中を進んでいくと、
見渡す限りの湖に出ます。
エバーグレーズはこういう湖がいくつもあるんですって。
鳥もいっぱい。
アオサギと、ワシっぽいのはミサゴというらしい(多分・・・)。
このマングローブがキレイな水に保ってくれているのですって。
川に入ろうか、道に戻ろうか悩んでいるワニ。
(結局川に静かに入っていきました。)
ワニとサギ。
ちなみにワニがうようよいますが、ここフラミンゴにいるワニはアリゲーター(ミシシッピワニ)と呼ばれるとっても大人しいワニで、人を襲うこともほぼないそうです。
なので、普通にカヌーの貸し出しもされていて、頻繁に転覆事故もあるそうですが、今までワニに噛まれた人はいないらしい。
でも・・・出来れば落ちたくない(^▽^;)
さて、ワニはどこにいるでしょう?
正解は・・・
です。同化してます。
船着場にはペリカンも。
ボートで1時間半。英語のガイド付き。
親切に質問にも答えてくれます。
私たちみたいに、あまり時間がない人には良いツアーだと思います。
なお、エアボートに乗りたい人は、フラミンゴはダメです。
公園規則では
「エアボートは禁止です。あんなモノは植物の生態を妨げ、爆音は野生動物を脅かします!!」とあるらしいので、乗りたい人はシャークバレーではそういうアトラクションとしてあるそうです。
■RoyalPalm(ロイヤルパーム)
フラミンゴを後にし、向かった先は、ロイヤルパームのAnhinga Trail(アンヒンガトレイル)。
ボートツアーのガイドさんが薦めてくれました。
1周、たった800Mのトレイルなので、夫くんも大丈夫。
そして、ここが意外にも、良かった!!
水が澄んでおります。
道にワニが普通にいる。
何だか笑っている?
(ちなみに、この子が私のBESTワニでした。微笑みが素敵☆)
柵もなく、1mもない距離にワニが。
子供は喜んで近づき、大人は遠くで「NO!」と止めていました。子供ってすごい。
ワニのオンパレード。
いっぱいい過ぎて、珍しさもなくなってしまう。
その中から、変な前足の格好で寝ているワニと、おじさんみたいなワニをセレクト。
カメにスッポン。
羽を乾かすアメリカへビウ(ANHINGA)と目の周りが青いアイシャドウのかわいい鳥。
Anhinga Trailはこの鳥の名前からきたんだね。
小魚を取ることに成功したアメリカへビウ。
周りの人間から拍手が。ぷぷぷ。
上手に川を泳ぐアメリカへビウを見て、夫くんも感心。
「泳ぐ鳥、初めて見た~」というから、
そう?カモだってアヒルだって泳ぐじゃん。と言うと、カモやアヒルは夫くんの言う「鳥」ではないらしい。ふーーん。
以上、エバーグレーズ国立公園記でした。
迫力のある公園ではないけど、人間と生き物との関係を自分に関係のあることとして考えられた貴重な時間だったと思う。
さて、その後はマイアミに戻って、ビーチだ!!
と途中で、美味しいフルーツシェイクを「Robert is here」(ロバート イズ ヒア)で。
かなり繁盛店のようで、たしかにうましっ(* ̄∇ ̄*)
エバーグレーズのそれもフラミンゴに行かなければ行くことはないと思いますが、
でも本当に行く道すがらにあるので、行かれる方は是非ともっ♪おススメです。
裏には動物園さながらの動物たちが。
カメの背筋。「ふんっ!」という声が聞こえてきそう。
と、マイアミに戻ってきたのは、既に午後3時半。
それでも、ビーチは楽しまなければと海に出ました。
それでも人はまだまだいっぱい。
トップレスの女性も発見!!さすがに見せるだけあって、キレイな胸でした。笑
(注:探しても写真にはありませんよ。)
私も負けじと海に入りましたが、
寒くて、1分もしないで陸地に・・・。
ということで、温かいホテルのプールへ~♪
プールでパチャパチャ。
しかし、夫くんから
「入っているの、子供とユキしかいないね・・・」
と。
ええ、出来れば子供と一緒に混じって遊びたかったくらいです。ふん。
そして、マイアミ最後の晩餐は、大人しく優雅にホテルでいただくことに。
いやぁ~、美味しかったですの。
この旅行、BEST2です。
(BEST1はピナコラーダなので。←しつこい?食べ物になかなか当たらなかった悔しさです。)
前菜は、アボガドの中にかじきが。そして上にはキャビア。横にはトリュフソース。
間違いなく美味しかったです。2人でシェア。
そしてメインは、私はお魚を、夫くんはポークを。
既に魚の名前を忘れました。が、いい焼き加減でほっくりしっとり。
ソースも良い塩味加減で美味しかった記憶があります。
夫くんのお肉はちょっと塩味薄め。
そして、下の山のようなニンジンに、ニンジン嫌いの夫くんは微妙な感じでした。ぷぷ。
他にほうれん草のグラタンをサイドにオーダーしましたが、それはまぁ普通。
ここでもワインを2杯いただきました。
昔、日本にいたときにはボトルで頼んでいたのに、最近夫くんは普通にお水かコーラを飲むのでグラスオーダーばかりです。
まぁ、日本でも私がほぼ飲んで、夫くんは1杯程度しか飲んでいなかった気もするから、
ボトルで頼めるように私がボトル1本空けられるようになればいいのか!と
日々精進、訓練しようと思った夜でした☆
なお、この日のウエイターさんがとてもフレンドリーで色んなことを話してくれました。
この経済不況で、ここマイアミのリッツカールトンも既に100億円の赤字らしく、
お給料も半分に減らされてしまったと嘆いていました。
(確かに割高なホテルレストラン、お客さんはかなりまばらで少なめでした。)
「大きなアパートに引っ越したばかりなのに、どうしようかと思っているんだ・・・」と深刻な悩み。
うーん・・・。
経済不況が何故起きるのか、経済学部の方はおわかりでしょうか?
いつになったら景気が回復したと言える日が来るのでしょう・・・。